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  • 執筆者の写真ecliptica ataraxia_regalia

イベント「The Prospector gang」ストーリー:最終戦の開催

更新日:3月21日

イベントGM多忙により、開催までに期間が開いてしまいましたが

イベントの最終戦にむけて、初参加の方でも参加していただけるよう、これまでのおさらいとして、あらすじを公開いたします。


イベントは

・3/16(反逆者サイド) 21:30~集合/22:00~開始(終了済み)

・3/22(守護者サイド) 21:30~集合/22:00~開始

に分けて行われる予定です。


ふるってご参加ください!






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▼以下、文字バージョンのストーリーです。



1.産声

下層の犯罪者を収容を収容する監獄。

収容される理由は多くの場合想像される通りのものだ。

その監獄が、たった一人の男により襲撃を受け、大規模な脱獄事件が発生したのは、記憶に新しい。

「弱いやつは奪われる、この世の道理だ。だったら奪ってやっても構わないだろう?力があるなら!」

『プロスペクター』と名乗る男は、脱獄した囚人を束ねギャング組織の結成を宣言する。

弱肉強食を掲げる彼らは、騎士と解放者の戦いに揺れるレガリアにさらなる混乱をもたらす事となった。

憎しみを剥き出しに、プロスペクターは人外の力を騎士たちへと向ける。その手から放たれる奇怪な力は、純粋な魔法のそれとも違う。

一介の炭鉱夫でしかなかった男の身にまとう恐ろしい力は、レガリアにおいても上位の存在である竜血騎士に匹敵するほど。

神出鬼没に現れては混乱をもたらすギャングと、頭目であるプロスペクター。

その力の源流はレガリアの歴史の闇に葬られたとある『魔石』によるものだった。


2.恐るべき魔石

フォスフォラスの大地からは、時折、特殊な力を持つ鉱石が採掘されていた。

エーテルに強く作用し、強力なものであれば身に纏うものの力を増幅する事もあるという。

その多くは発掘後、輝石の民の下へと収められ、その繁栄を支えるために消費されるが、一部は革命を掲げる解放者の手元へと渡っていた。

そんな、特殊な力を持つ鉱石。

その中でも特に強大な力を持つものは『魔石』と称され、その実在がお伽噺のようにまことしやかに語られるのみとなっていたが

その実在を確信するように、ツルハシを幾度となく硬い岩肌に叩きつける男が一人。

男は濁りきった瞳を壁面へと振るい、振るい、振るい。そして、それを掘り出した。

暗い地の底、闇の底で紅々と輝く禁忌の魔石……その名は『渇望』

強烈な願望を持つ者の下へと渡れば、人知を超えた恐ろしい力を授け、その者の願いを叶えるという。

「これは、俺のものだ……俺の、俺の願いを叶えるための!」

魔石を手にした事により、男の人生は再び動き始め、そして醜く狂い始めていった。


3.破滅の始まり

ギャングたちは、略奪行為を繰り返し、日々その勢力を強めていく。

当初は中立を保っていた解放者も、その狼藉を看過することはない。

打ち捨てられた聖堂にて、相まみえる解放者とプロスペクターの意見は食い違う。

輝石と捨石の支配構図を打倒する目的が同じでも、その手段と未来は大きく異なっていた。

何もなくても立ち上がる力のあった奴の戯言だと吐き捨てるプロスペクターはその敵意を解放者へと向ける。

激戦の末、解放者がプロスペクターを殺害するという形で決着がついた。

その野望も潰えた、かに思われたが魔石は男が死ぬことを許さなかった。

男の負傷は、その身体に一体化していた魔石が真紅の輝きを放つと、嘘のように消え去ったのだ。

そして、響く。か細い少女の声。囁くような、響くようなその声は男を『父親』であるとし

男もまた、その声が『娘』からの者であると歓喜を携え立ち上がる。

生贄によって、失った妻。その愛の結晶でありながらも過酷な日々の生活で衰弱し、息を引き取った最愛の娘。

「マリア!お前の声が聞こえる……俺の、宝物……大事な…娘…」

男の願いは、最愛の娘を蘇らせることだった。

それが『渇望』との契約。渇望は生者の死によって、還るはずのエーテルを喰らい、力としていたのだ。

奪えば、奪うほど、魔石の力は増していく。男は瞳に狂気を浮かべ、告げた。

娘が蘇るなら、それ以外全てを犠牲にしても構わない、と。

真紅の輝きと共に、姿を消したプロスペクターは、さらなる暴虐と混乱……破滅を画策することとなる。


4.歪む願い

上層にて、市民が襲われるという痛ましい事件が起きた。

恐喝、略奪、放火……そして公然と起きる虐殺とも言える暴虐。

プロスペクターは宣言通り、最愛の娘の復活に必要な生贄として多くの事件を巻き起こした。

騎士、解放者双方との激しい衝突の末に打倒されながらも何度も起き上がるプロスペクター。

その度に、赤い結晶が蝕むように、その身体に浸透していく。

元より粗暴で暴君のような振る舞いの男であったが、それは徐々に強まり凶暴な獣のように変わっていった。

ギャングとの衝突の中、過激化するグループの方針について行けず離れるものも居れば

逆に今まで受けた屈辱を晴らすと、欲望のままに動くものも居た。

良心を、ひっそりと抱えていたものも。

説得により、正気を取り戻したギャングは、魔石による精神汚染、洗脳のようなものが組織内で行われていると告白する。

そして、恐るべき事にプロスペクターは、レガリア中の人間を一挙に殺害する計画を立てている。

滅びへと転がり落ちる計画が語られ、その破壊と混乱と狂気は更に加速していくこととなった。

「もう、分かってるんだ。きっと、娘は帰ってこない。でも、もう、遅すぎた」


5.臨界点

小規模の争いは頻発しているもののプロスペクターはある日を境に姿を消し、不気味なほどの沈黙を保っていた。

だが、恐るべき計画は進行中であるという事実は消えず、それが進行中であることを予感させた。

だが、それに終止符が打たれるときが訪れた。

解放者は『プロスペクターギャングの本拠地』を

騎士は『地の底に存在する魔石の中心地』を

それぞれ、ついに見つけ出すことに成功したのだ。


「……長かったな、来るんだろ?」

「俺はここに居る、逃げも隠れもしない」

「俺のやることが気に食わないなら、否定しに来い……」


「待ってるぜ、正義の味方共」

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